小学6年生を対象に、「境界線と同意」をテーマにした60分の授業を行いました。
今回の授業で大切にしたのは、「自分も相手も大切にする」ということ。
まずは、実際に相手との距離を近づけたり離れたりするワークを通して、人にはそれぞれ「ここまでは大丈夫」「これ以上は近づいてほしくない」という、からだと心の境界線があることを体験しました。
同じように見えても、心地よい距離は一人ひとり違います。
腕を組む、肩に触れる、ふざけて乗っかるといった日常の何気ない行動にも、相手の気持ちがあります。「迷っている」「黙っている」もYESではありません。
後半は、「NOを言うこと」「NOを受け入れること」を、ロールプレイをしながら練習しました。
コミュニケーションには、相手を押し切ってしまう伝え方、自分が我慢してしまう伝え方、そして自分も相手も大切にする「アサーティブ」な伝え方があります。
これは性格の問題ではなく、練習することで身につけていけるスキルです。
二人組になり、「お祭りに誘われたけれど行きたくない」という場面で、実際に断る側と断られる側の両方を体験。
NOを言ったらどう感じる?
NOと言われたらどう感じる?
そして、NOと言われたとき、どう受け止めればいい?
そんなことを一緒に考えました。
最後に取り組んだのは「だいすきマップ」。
自分の好きなもの、大切な人、そして困ったときに相談できる人や場所を書き出していきました。
伝えたかったのは、
「NOと言っても、NOと言われても、あなたの世界は変わらない」
ということです。
性教育は、危険から身を守ることだけを目的とした教育ではありません。
自分の気持ちを大切にすること。
相手にも自分とは違う気持ちがあると知ること。
嫌なときにはNOと言っていいこと。
そして、自分だけではどうにもならないときには、誰かに助けを求めていいこと。
これらはすべて、人が人と関わりながら幸せに生きていくために必要な「人権」の学びです。
もうすぐ中学生になる子どもたち。
これから人間関係も少しずつ広がり、複雑になっていきます。
その中で、自分の境界線も、相手の境界線も大切にできること。そして困ったときには一人で抱え込まず、信頼できる大人に相談できること。
今回の授業が、そのための一つの土台になればと思います。

本日は、助産学生さんとあいこさんのスクール講師養成コースの方々も同行していたので共にたくさんの学習ができたと思います。

